 
  中野スタジオあくとれ
2002年11月25日(月)~26日(火)
      2ステージ
▼CAST
    ドリル
    おがわじゅんや
三浦香代(オハナシラジオ)
    福井喜朗(ヨシロー冒険団)
    らくだ工務店
    上田房子
    小田切久(かわずおとし)
    メガ★パニック(*26日のみ)
▼STAFF
    作・演出/ドリル
    照明・音響/MCR
    制作/八田雄一朗(MCR)
    協力/MCR
    製作/ドリルチョコレート
劇団員のおがわじゅんやとは学生の頃からの付き合いなので、
    かれこれ16年になります。
    喋ることも枯れ果てました、そんな感じです。
    そんなじゅんやと二人でやることになった公演がこの「あさはか~」です。
    二人でつくりゃいいか的なノリで、稽古も10回ほど。
    崇高な二人芝居を作ろうとは思っていたのですが、
    時間もたねえなあみたいな感じで間にゲストを挟んでのドリチョコ公演です。
    数年ぶりに会う友人の誕生日を祝うために部屋に招き入れる俺、招かれたじゅんや。
    それだけの設定しか決めてなかったので、
    あとは二人で話しながら考えようかみたいな感じであったのですが、
    上記記したとおり会話も枯れ果てた二人でありますから、
    あいつ適当な事ばっかり言いやがるのでいつも通り俺が考えました。
    本番中も、なんか、アドリブっていうか、
    好き勝手なこと喋ってもお互いに対応するので楽ではあったし、
    それなりに楽しかったのですが。
    このタイトルは最近ラボ1の中にある短編のタイトルとしても使ったんですが、
    内容は一切反映されていません。
    慈悲の雨ではなくて、慈悲深い雨として使ってますが、あ、どうでもいいですか。
    例えば宇宙人がやってきて地球がピンチになり、
    しかしそれに立ち向かう人々みたいな話だったらあらすじも書きやすいんですが、
    こういう「佐藤が転んだ、鈴木が笑った」みたいな話、
    あーあ、ひどい例えですけど、
    そういう「日常にあるかもしれない話」を膨らませる話って、
    いちいちあらすじ書くの大変ですよね、
    宇宙人とかに襲わせれば良かった、
    いや、そうしなくて良かったですけど。
    自由度と完成度が高い作品を仕上げるには
    個人のポテンシャルよりもコミュニケート能力が高い二人を組ませた方が上手くいく場合が多いと思います。
    傍観せざるを得ない圧倒的な空気感ってやつは、
    それだけで鑑賞に耐えうるものであり、
    ある種高貴なものであると確信していますが、
    ここでそれが発揮されたのかは謎です。
    ただ、10分時間を延ばせと言われた時、
    俺は多分すぐにじゅんやの側で芝居しようと思う気がする。
    普段は近づきませんけど、会話も枯れ果てているので。