1999年12月/池袋シアターグリーン
日程がとにかく厳しくて、クリスマス間に挟んじゃうし
    普段からお客さん少ないのにどうしようって話で、
    いや、でも意外とみんなこの時期暇なんじゃねえかって思ったら
    やっぱり忙しかったみたいです。
細かいあらすじは
    MCR特別公演「MCR EXPO'03A」-SpaceFlyingTigerDrop-の項目に載っているので
    そちらを見て貰うとして、
    まあこの芝居何が一番大変かって言ったら特殊メイクですかね。
    僕がドラえもんになるんですが、
    まあ、塗るんですよね、顔に、ポスカで。
    鏡を前にしてペンで顔をドラえもんにしていくわけですが、
    これが回を追う毎に上達しまして、
    そして回を追う毎に肌荒れが酷くなるっていう、
    もう、許してくださいみたいな感じでした。
子供の頃から
    「ドラえもんは可愛いけど、実際夜中に暗い廊下の向こうからドラえもんが近づいてきたら怖いだろう」
    という思いがありまして。
    それを宇宙船の中という逃げ場のない場所で駆使してやろう
    っていう考えのもとに書いた作品だったんですが、
    終わってみれば「もうちょっと宇宙の事を勉強しなさい」とか
    アンケートに書かれたりしました。
    僕は毎回台本を書く前に資料とか読まないもんで、
    宇宙船とか宇宙の事とかってのは何て言うか、
    多分こうなんだろうなあ(こうだったら良いなあ)みたいな感覚で書き進めていたツケが回ってきました、
    まあ、あんまり気にしてないですけど。
前述した通りこのシアターグリーンの公演は
    通し券で他の劇団さんのお客さんがタダでうちの芝居も見れるんですよ、
    んで、毎回何人か来てくれていたんですが、
    最前列で始まる前から終わるまで熟睡してる奴がいまして、
    僕はもう顔がドラえもんのくせにイライライライラすごくってですね、
    カーテンコールでその人が拍手してるの見てブチンと切れまして、
    カーテンコール中にその人に近づき耳元で
    「終わったら外で待ってろ」
    って言ったら終わった途端走ってお帰りになられました。
    ね、やっぱりドラえもんは怖いんですよ、ホントは。