History
LIFE IN BOX
MCR第24回本公演
「LIFE IN BOX」

新宿シアターモリエール

2005年10月1日(土)~10月3日(月)
6ステージ

▼CAST

櫻井智也
おがわじゅんや
北島広貴
上田楓子
江見昭嘉
渡辺裕樹
福井喜朗
伊達香苗
小野紀亮

中川智明
黒岩三佳(あひるなんちゃら)
宮本拓也(bird's-eye view)
山田奈々子
横山真弓
松下哲

小堀裕之(2丁拳銃)

▼STAFF
作・演出:ドリル
舞台監督:岡嶋健一
舞台監督助手:長田典之
舞台美術:袴田長武(ハカマ団)
照明プラン:岡野文寛(RYU CONNECTION)
照明オペ:久保田つばさ(M Light)
音響:平井隆史(末広寿司)
衣装:森田陽平
メイク:丸山かおり
イラスト: PDS
映像・撮影:メリケンサック
制作:八田雄一朗(MCR)
製作:MCR

▼Special Thanx!!!
吉本興業株式会社 / 有限会社ルートワン / bird's-eye view / あひるなんちゃら
赤沼かがみ(G-up) / ルミネtheよしもと
岡戸三樹(ヨシロー冒険団)/ 青木明子(ヨシロー冒険団) / 木戸亜希子 / 小田切久(かわずおとし)
伊藤秀華 / 房みきこ / 恒川稔英(ブラジル)
GiF / 新宿シアターモリエール (順不同・敬称略)

▼STORY

独自に存在する4つの物語。その全てが絡みあい、
でも他人の物語には気づきもしないで進んでいく。
知らないうちに世界を狭くしている人達の、
箱庭的風景の中で綴られる箱の中の人生。
知らないうちに他人の影響を受けているって事はよくある事でさ、
自覚もしないで誰かの言葉を僕の言葉として喋っていたりして、
例えば僕がここに来たのは誰かの差し金だったりしてもさ、
そんな事知らずに僕はここに自分の意志で来たと思い込んでいたりして、
君と会えたのだって誰かのお陰かもしれないけど、
勝手に運命だなんて思っていたりするんだよ。


独自に存在する4つの物語。
その全てが絡みあい、でも他人の物語には気づきもしないで進んでいく。
知らないうちに世界を狭くしている人達の、
箱庭的風景の中で綴られる箱の中の人生。
っていう、まあ、これが全てなんですけど、
これは僕が突然
「モリエールの真ん中に舞台を作って、しかも上から四角いのが降りてきて舞台が箱になっちゃう。
そしてその四角いのがまた上がると、いつの間にか舞台上にいた役者がいなくなってたり
増えてたりするような形にしたい」っていう完全な「ビジュアル先行でしかない思いつき」から始まった公演です。
舞台美術の袴田君に恐る恐る言ってみたら「あ、できるよ」とか即答するもんで
「じゃあよろしく」みたいな感じ実現に至ったわけですが、
実際、あそこで袴田君が「それは無理だ」と言ってくれれば
後々あんなに苦労しないで済んだんじゃないかと
袴田君をお門違い的に憎みたくなるような公演でした。
実際、そのアイデアは形として成立して、お客さんを「どうなってるの!?」と驚かせる事ができたわけですが、
そのせいで客席の数が制限されることになり
(舞台配置や美術上の問題から、通常モリエールの3分の2以下しか客席が設置できなかった)
八田君と僕が初めて喧嘩をしたりとか(小屋入り前日)
箱がしまっている間に役者は客席から見えないように舞台下を通って出ハケをするんですが、
その通路が「通風口」程度の広さしかなくてみんなが膝を擦り剥くことになったりとか、
四方八方から見られている状況なんか初めてだったもんで、
見せ方がよく分からなかったりとか(それは完全に初期段階から自分のせい)色々ありまして、
何が色々の集大成かっていうと公演後の莫大な赤字でしたけど。
でも、2丁拳銃の小堀さんに出演して貰ったんですが、
それは楽しかったです、いい人ですよ。
このお話の最後に、なんていうか、イメージシーンのような、
いわゆるパフォーマンス的なシーンを組み込んだんですが、
MCRでそういうのしたこと無かったんで「大丈夫かなあ」とか思っていたんですが、
個人的にはすごい気に入ってます。
気が弱いので、喋り倒さなきゃ何にも伝わらないんじゃないかとか思っていた節があったんですが、
やはりビジュアルで伝わるモノの強みというか、
そこも大切にしていけばもっと表現として成熟していくんじゃないかとか、
今更どうしたって感じですけど、そういうのを強く感じた公演だったですね、
赤字は凄かったですけど。
もう、笑うしかないを越えて奇声が出ましたけど。