 
  下北沢駅前劇場
2014年6月4日(水)~6月8日(日)
      全7ステージ
▼CAST
西山聡(ブラジル)
        金沢涼恵(クロムモリブデン)
後藤飛鳥(五反田団)
        熊野善啓(チャリT企画)
        ザンヨウコ
        本井博之
櫻井智也
        おがわじゅんや
        北島広貴
        伊達香苗
        
      
▼STAFF
作・演出:櫻井智也 
        舞台監督: 金安凌平
        舞台美術: 門馬雄太郎
        照明: 久保田つばさ(M light)
        音響: 葵能人(ノアノオモチャバコ)
        宣伝美術:これでよしを
        制作:塩田友克・MCR
        製作:MCR
        
        協力:
        イマジネイション
        krei.inc
        五反田団
        クロムモリブデン
        スターダス・21
        チャリT企画
        フォセット・コンシェルジュ
        ブラジル
        (順不同・敬称略)
▼STORY
病気ではない、ボケてもいない、すぐ元に戻る。
          ただ、たまに、突然、あれ?この人こんな顔だったっけ?となることがある。
          大抵は、この人こんな顔してたかなあ?で終わるけれど、
          ひどい時には「この人誰だっけ」まで行く暗もあって、そうなるともう駄目で、
          付き合って3年ぐらい経つ見慣れた恋人に心奪われたりする。
          病気ではない、ボケてもいない、すぐ元に戻る。
          すぐ元に戻るから、元に戻った瞬間恋人が非常にブスに見える、
          そして、このブスはどこのどいつだ、と、完全に認識できている状態で
          恋人を意識の外に放り投げたりする。
          そして僕は「あの」恋人に会いたいと願い、その瞬間を待ちわびる。
          一時も「この」恋人と居たく無い、けど、
          「この」恋人と一緒に居ないと「あの」恋人には会えないのだ。
          絶対に理解されないかもしれないけど、僕は、可哀想である。
病気ではない、ボケてもいない、正常だ、通常のことだ、すぐ元に戻る。
          ただ、彼女に対してだけではなく、友人とか、上司とか、
          家族にまでそうなってしまう瞬間が多々あり、いや、多々と言うか、
          そういうことが圧倒的な頻度で起こるので病気なのかもしれない、
          ボケ始めたのかもしれない、異常で、非常事態なのかもしれない。
          今も、彼女とのセックスが素晴らしいものに思えてしまったところだ。
          これはもう、どう考えても、僕は、可哀想である。
          つまり、どういうお話かと言うと、普段接しているものなのに、
          突然その認識が変化して「こんな形だっけ?」となってしまう現象に
          物凄い頻度で見舞われる男の、
          どういう状況であろうとあくまでも自らの正当性を貫き通す生き様を、
          男と、男の周りに「普通に居る」人たちが織りなす、
          罵言雑言や愉快な仕草で綴るおはなしです。