俺は去ってゆく彼女の背中をただ、静かに見つめていた…。
数日後、彼女から俺にメールが届いた。
タイトルはプロフィール。
そう、俺は彼女の事は何も…名前さえ知らなかったんだ。
『終わりが始まり、始まりが終わり…私はもうそんなに若くはないの。
性格は短気で好きなモノはとても好きで
嫌いなモノはとても嫌い。
仕事場の私と、あなたといる時の私は、全く別の私。
基本的なモットーは自由。
大空を飛んでいる鳥のように自由に生きたい。
そしてあなたを全ての残酷さから守りたい。
だって、私はあなた、あなたは私なのだから。』
俺はその時気付いた。
彼女は俺だったんだ。
もう一人の俺…私…彼女。
あの夏の日から全てが始まっていたんだ。
あの北海道旅行から…。
私の「夏の日の物語」
一人旅…その響きに憧れて、夏のある日、何の目的もなく北海道へ(※ノンフィクション)。
函館、深夜ぎりぎりに着き食べ物屋がやってなく
北海道なのにロッテリア。
函館なのにロッテリア。
ロッテリアは北海道でもロッテリア。
小樽、オルゴール記念館で男一人、オルゴールを必死に作る。
作りながら、絶対いつの日かカップルで来るぞと誓う。
いまだに叶わない、叶えたい。
札幌、有名なジンギスカン店に一番で並ぶ、食う、飲む。
千鳥足でサウナへ。
死にそうになりながら、寝る。
何か今年東京でジンギスカン流行る。
朝マック、北海道大学、青年よ大志を抱け(クラーク)へ行く。
釧路、ゲーセンで時間潰し、うんまいラーメンを食べる。
味噌じゃなかったけど、ホントうまかった。
釧路二泊目、歩いたりゲーセン行ったりして時間潰し
地元飲み屋カウンターで日本酒。
魚食いまくり、酒飲みまくり、千鳥足。
死んだようにホテルで眠る。
一人でそこだけで一万位使った。
何処かの場所、ヒマワリ畑で写真撮ろうと向かうが
雨であっさり断念。
イモ食べる。
あっさり塩味。
函館、朝市に出てイクラ丼とかウニ丼とか食べようとするが
朝からは胃におもいやと断念。
みんな朝から食えんの?朝はコーヒーだよコーヒー。
東京に帰宅、我がどんぐりがやはりいいと思う。
もはや実家より落ち着くんじゃね?と気付く
最近の旅行帰りの俺。
どんぐりで、その旅行時作ったオルゴールの
ライムライトを流してみる。
寂しくなる。
切なくなる。
そんな夏の日の物語。