MCR
「ぬけ男、恥さらし」
Introduction
「エビに痛覚はない」
その知識を、ふとしたはずみに切り出して
「へえ、そうなんだ」
と言われるのが大好きだったんですが、
どうやらエビにも痛覚があることが分かったそうです。
エビが目の前に出てくると「痛覚がないんだよ」と誇らしげに語り、
まだ生きているエビを前にした日には
「こうしたって痛くないんだよ」
とエビの触覚を折りながら語っていた自分としましては、
実際、どうしたらいいんだか分からないぐらいの感覚に陥ってしまいます。
なので、ちょっと、どうしたらいいのか分からない感覚を羅列してみます。1・エビに関するうんちくが底をついた
2・「痛くねえんだから」という理由で乱暴に扱っていた自分が
人間のクズのように思えてしまう3・「エビだって痛いんだ」という事が分かったけれども、
そもそも皆さん痛いので、同じスタートラインに立っただけ、
という開き直りでエビに対して「今更なんだよ」という気分になってしまう4・「エビに痛覚はない」と誇らしげに語っていた自分を
「物知りだ」と持ち上げてくれた人たちが、手の平を返したように
「あの褒め言葉を返せ」と追い込んでくるんじゃないかと心配5・その心配が反転して怒りに変わり、ろくすっぽ調べもせずに
「エビに痛覚はない」と言い出した奴を探して
吊るし上げたいと感じる俺は正常だと自己肯定6・エビも痛覚が無いほうが幸せだったのにね、などと、勝手にエビの幸せを決めにかかる
などなど、枚挙に暇がないとはこのことだ、
というぐらいどうしたらいいのか分からなくなっています。
なので、今回は、そういった、「あいつには○○がない」と思い込んでいる人たちと、
「実は○○がある」ということを言わない本人と、
そもそも「○○がない」と言い出した人とそれを信じた人たち、
「実は○○がある」ということを発見した人と、
そのことで色々とどうしたらいいのか分からなくなったりする
ほぼ全ての人たちを描いてみます。
Outline
その男は周りから「ぬけ男」と呼ばれていた。
通常持ちうる、ある感覚が、その男には無いと思われていた。
だから周りも「ぬけ男」に対して「幸せ」でいられたし、
「ぬけ男」もそれで充分幸せだった。ほんとうは、それが、あるのに。
おせっかいや博愛や純愛がぬけ男のそれを
「ぬけていない」と暴き
「ぬけ男」と周囲の世界が変わる様や、
追い込むつもりも無く追い込んでいた自分や周囲を恨んで、
あげく自己防衛に走る様などを
数々の罵詈雑言や愉快な仕草でお送りするおはなしです。
MCR主宰 櫻井智也
2013年5月15日(水)-19日(日)
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全席自由
開場は開演の30分前から。受付開始は開演の45分前から。
前売 3,000円
当日 3,300円
(税込、全席自由)
発売期間:2013年4月15日-公演前日24時迄
E-mail : mcr@mc-r.com
1.ご予約氏名
2.ご来場日時
3.枚数
をMCRまで
メールにてご連絡下さい。
小野ゆたか(パラドックス定数)
諌山幸治(ブラジル)
櫻井智也
おがわじゅんや
北島広貴
伊達香苗
堀靖明
田中のり子
津留崎夏子(ブルドッキングヘッドロック)
富永瑞木
ザンヨウコ
作・演出:櫻井智也
舞台監督:川田崇
舞台美術:門馬雄太郎
照明:久保田つばさ(M Light)
音響:平井隆史(末広寿司)
宣伝美術:メリケンサック
チラシモデル:小桜甲子園
制作:塩田友克・MCR
製作:MCR協力:
イマジネイション
ウィーズカンパニー
カルテット・オンライン
ジャンリーグ
KNOCKS,INC.
パラドックス定数
パンダジョッキー
ブラジル
ブルドッキングヘッドロック
(五十音順)