MCR
「あの部屋が燃えろ」
Introduction
東京に住んで初めての部屋は阿佐ヶ谷の、風呂無しの、
友だちが隣に住んでいる部屋でした。
あまりに貧乏で、新聞紙を食ったり、蟻に食われたりしそうになりました。
日曜日の朝には、コンビニでアルバイトをしている隣の部屋に住む友だちが
廃棄処分になった弁当を大量に僕の部屋に持ち込んできて、
お腹いっぱいになるまで二人で弁当を食べ漁り、
お腹いっぱいになった友だちは壁にプリンを投げつけたりして遊んでいました、
脳が揺れるほど二人で笑いました。
プリンを片付けた後は二人で喋る事も無く
「いいとも増刊号」をただひたすら眺め続けました、
そして、いつのまにか友だちは自分の部屋に戻るのです。あの頃、僕には確実に友だちがいました、
何もない時間がありました、
現実がクソだったので希望がありました。
今はもう、あの友だちがどこでなにをやっているのか、
知る由もないし、知りたくも無いです。
あの部屋で燃えた時間、あの部屋で燃えた想い、あの部屋で燃え落ちた絆。
なんか、今回は、そういう感じの話がやりたくなったので、
そういう感じの話にしてみようかなと思います。櫻井智也
Outline
東京都杉並区、商店街を抜けた先、
一階、風呂無し、外に共同シャワーあり。
隣には友だちが住んでいて、
うちの冷蔵庫に入ってるものを僕が留守の間に自分の部屋に持ち帰る。
僕はそういうアパートに住んでいる。
鍵は付いているんだけど、なんでかみんな、
素手でうまいこと鍵を開ける術を知っている。
知っているから、帰ってくると、
知らない人が横になってテレビを見ていたりする。
僕はそういう部屋に住んでいる。もしもあの頃に戻れるならば、
あの時間をアパートごと、燃やしてやりたいと思う。つまりどういうことかというと、
世の中の基準が部屋にまで届かない閉鎖的な世界観を、
溢れる罵詈雑言と小気味よいリズムの会話群で
空間をいびつにも広げようと努力する人たちの、
結局は畳を指でガリガリするだけだったりする、そんなおはなしです。
2014年10月29日(水)-11月3日(月・祝)
10/29(水) |
10/30(木) |
10/31(金)
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11/1(土) |
11/2(日) |
11/3(祝) |
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15:00 |
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○ |
○ |
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19:00 |
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19:30 |
○ |
○ |
○ |
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全席自由
(開場は開演の30分前、受付開始は開場の45分前から)
前売 3,000円
当日 3,300円
平日昼割(10/31☆15:00の回) 2,500円
(税込、全席自由)
発売期間:2014年9月29日-公演前日24時迄
E-mail : mcr@mc-r.com
1.ご予約氏名
2.ご来場日時
3.枚数
をMCRまで
メールにてご連絡下さい。
澤唯(サマカト)
小野ゆたか(パラドックス定数)
後藤飛鳥(五反田団)
堀靖明
本井博之
ザンヨウコ
津留崎夏子(ブルドッキングヘッドロック)櫻井智也
おがわじゅんや
北島広貴
伊達香苗
作・演出:櫻井智也
舞台監督: 金安凌平
舞台美術: 袴田長武
照明: 久保田つばさ
音響: 葵能人(ノアノオモチャバコ)
宣伝美術:これでよしを
制作:塩田友克・MCR
製作:MCR
協力:
イマジネイション
カルテット・オンライン
krei.inc
サマカト
五反田団
KNOCKS,INC.
パラドックス定数
ブルドッキングヘッドロック
ホリエージェンシー
RYU CONNECTION